型染め

日本の型染め

型染めは、現在でも一番なじみのある染色法だと思います。手ぬぐいや、夏祭りには欠かせない浴衣などは型染めで作られているものが多いですよね。型染めの特徴は、型を刃物でカットすることで作られるシャープな形や、同じ型紙をずらすことで連続した模様が出来ることだと思います。。沖縄の紅型や江戸小紋のような素晴らしく繊細な模様もこの技法で出来ていて、手先の器用な日本人にはピッタリなのかもしれません。そこまではとてもできませんが、簡単な型を一つ作れば、コースターにしたり、Tシャツの模様にしたりと、いろいろ使うことができるので便利です。

お手軽!型紙作り

伝統的な型染めの型紙は、和紙に柿渋を塗って防水処理をして、絹の紗を貼ったものが使われてきました。和紙は膨張するので、使用前には水に浸けておかなければなりませんでした。でも、今では柿渋の型紙よりさらに強度の高い洋型紙が作られたおかげで、割と簡単に型紙作りが出来るようになりました。熱で溶ける糊付きのものは、特に便利です。カッターで模様を切りぬいた後、アイロンでテトロン紗を貼れば良いのです。こうして作った型紙を使えば、染色の他にも顔料を使ったステンシルなどにも使用できます。

アイロンで貼る紗張り型紙の作り方

  1. 図案を考え、下絵を描きます。
  2. 洋型紙(糊付き)にカーボン紙を下に敷いた上に下絵を置き、ボールペンなどでなぞって型紙に下絵を写します。
  3. デザインカッターを使って下絵に沿って模様を切り抜きます。
  4. このままでも使えますが、切り抜いた模様が小さかったり、何度も繰り返し型紙を使う場合には紗を貼って強度を上げます。
  5. 紗(目の粗い網状の布、メッシュ)には絹製もありますが、通常、テトロン製を使います。型紙より少し大きめの紗を用意します。
  6. 型紙の糊の付いている面(光っている面)に紗を乗せます。
  7. 熱で溶ける糊が使われているのでアイロンを使って紗張りします。
  8. アイロンに糊が付着しないように、離けい紙を使います。離けい紙というのはシールなどの裏紙みたいなものです。
  9. 下から、型紙、紗、離けい紙の順に重ねてアイロンで圧着します。アイロンの温度は高すぎると型紙が変形してしまうので、中温以下にします。
  10. はみ出した紗を切り落とせば、型紙の完成です。
型染め_でぶねこ

型染め「でぶねこ」

型紙とテトロン紗

型紙とテトロン紗

型染め_リーフ

型染め「リーフ」

型染めTシャツ

猫柄Tシャツ

型紙の作り方

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